私は現在ライプツィヒ(Leipzig)という町に住んでいます。
ここは比較的家賃が安く、ベルリンやミュンヘンと比べ価格だけでなく住居の競争率も低いため住居が見つかりやすい傾向があります。
町の発展率も高く、年々ライプツィヒに引っ越して来る人も多いようです。
できれば好きな町に住みたいところですが、日本人の私達にとってそう簡単に住みたい町を選べる訳でもなく、いろいろな目的でドイツに来られる/来られている方が多いかと思います。
今日はどの町で住むかというよりも、どんなタイプの住居で住むのか、というところにポイントを置いています。
目的に合わせ住居探しが出来るよう、6つの住み方を紹介します。住居探しの際にぜひ参考にして見て下さい(^^)/
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希望の住み方別、住居探し
家探しをする時のポイントとしては、どんな生活スタイルをしたいのかが大切になって来ます。
例えば、留学を目的としている方であれば「語学を上達させたい&出来るだけ費用を抑えたい」という希望が強いかと思います。
そこで目的にあったおすすめの住み方を6つに分けてまとめてみました。
※番号は以降説明する項目を参考にしてください。
- 留学目的の方:1.2.3.5.
- 就職目的の方:3.4.
- 友達/カップルで住みたい方:6.
もしこの中に当てはまらなかったり、当てはまっていても他の住み方をしている方もたくさんいます。
また、ドイツに来る前に予定がまだ決まっていない方もいるかもしれません。例えば、ドイツに来てから就活をする人であれば就職先によって再度引っ越しが必要になってきたりしますよね。
各項目で出来るだけ細かく説明していますので、本来の目的に合っていなくても全て目を通してもらえるとヒントとなるものが出てくるかもしれません。
1.ドイツ語に全く自信がない方向け
住み方1:日本人経営の日本人向けゲストハウスで住む
日本人が主に経営されておられ、住居者も日本人のみというのがほとんどです。
ドイツに来てすぐの方や入国後数ヶ月で引っ越しする予定がある方など、3ヶ月~1年の短期間で滞在する方向けです。
もちろん長期で住むことも可能ですが、語学上達を目的とされている方であればドイツ語が全くの初心者でも最長6ヶ月の滞在に留めておきましょう。
- メリット
- 日本語で生活することができるのでドイツ語が出来なくても安心
- 家具付きの物件が多いため引っ越ししたての時には便利
- ドイツ生活に慣れるまでの準備期間に出来る
- 同居人と仲良くなれれば日本語で情報交換が出来る
- デメリット
- 都市の近郊であるが、少し郊外にあることが多い
- ドイツ語が上達しない
- 日本人同士のわだかまりがある場合がある
- (郊外の割に)家賃が高い
日本人向けのゲストハウスを経営されている方の多くが、家賃を安くするために郊外に家を建てている方が多いです。
そのため、デュッセルドルフやベルリンなどとネットで書かれていても、市内までは電車で30分程かかるという場合もあります。
また、家賃も全額前払いのところも多いので契約期間には気をつけましょう。結構入居希望者が多いようなので、入居してから滞在期間延長しようとしても後継者が既に決まっていて引っ越ししないといけなくなるという場合も出てきます。ただ、早めに引っ越しするとなった場合で全額前払していた場合には返金してもらえるのか事前に確認しておくといいと思います。
MIZUKI
2.ドイツ人と一緒に住みたい方向け
住み方2:ホームステイをする/ドイツ人とWGをする
ホームステイの場合は一部屋借り、ドイツ人家族のもとで生活するというスタイルになります。ホームステイの中でも2パターンがあります。
- ご飯付プラン:朝・夜ご飯付きがほとんど。洗濯もしてもらえるところもある。
- 自炊プラン:家にあるものを使ってもいいが、食材等は自分で用意し、洗濯も食事も自分で用意する。
私は初めてドイツに来た時(当時ドイツ語全くできませんでした)にホームステイを経験したことがあります。
初めの3ヶ月はご飯付プランのあるドイツ人家族の元で、その後2ヶ月間ドイツ人女性一人暮らしの元で自炊プランを経験しました。
- メリット
- ドイツの文化を体験できる
- 家具や食器などを借りられるので便利
- 分からないことがあればいつでも聞ける人が家にいる
- デメリット
- 全くドイツ語が出来ない場合、会話が出来ないため毎日が苦痛
- 家賃が高い
- ご飯付プランの場合、ご飯の時間が自分で選べないため不便を感じる時がある。ご飯の量も家族によって異なる
もちろんドイツ人と一緒に住むためドイツ語は上達するのですが、シャイな方だと上達どころか自信をなくし毎日が苦痛な日を送る場合もあります。ホームステイをするなら少し話せるようになってからしてみるといいと思います。
MIZUKI
もう一つドイツ人と一緒に住むには、ドイツ人がいるシェアハウス(WG)で共同生活をするという方法があります。
こちらはドイツ語か英語が出来ないと入居を断られることも多いのですが、運よく見つかればドイツ人と共同生活(WG)することが出来ます。
WGについてはこちらの記事↓

3.出来るだけ家賃を安くしたい方向け
住み方3:シェアハウス(WG)/学生寮で住む
1つ目の方法は、他の人と一緒に住むというシェアハウス(WG)です。
自分専用の部屋はありますが、台所やバスルームは共同というところがほとんどです。
同居人が必ずしもドイツ人とWG出来るわけではなく、他国籍の方とシェアハウスするという場合もあります。国籍は入居前に住んでいる方の情報などで知ることができます。(内覧時も含め)
詳しくはこちらの記事にて↓

もう1つの方法は、学生向けのアパートメントで住むという方法です。主に学生寮(Studentenwohnheim)と呼ばれており、学生向けです。
場所によればWGよりも安いところもあります。学生寮なので部屋の大きさはかなり小さくなりますが、その分家賃がかなり安いです。学生向けなので、学生ではない方は契約がおそらくできませんのでご注意を。
- メリット
- WGの場合、一人でないため家でもコミュニケーションが出来る(語学上達できるかも?)
- 家賃が安い
- 大学のある町だと必ず学生寮が存在する
- デメリット
- 他人との共同生活なので協調性が大切になる
- WGの場合、ルームメイトとの相性がある
4.静かに一人で住みたい方向け
住み方4:一人向け住居(Einzelzimmer)で住む
台所・バスルーム・部屋が自分専用で、日本のアパートと同じタイプの住み方です。
他人に影響されないため、自分のペースで生活したい方にはおすすめです。WGに比べると家賃が高いところが多いが、仕事をしている人であればこのスタイルが一番おすすめ。
- メリット
- プライベートが守れ、自分のペースで生活できる
- 友達など知人を泊めることもできる
- 自分の好きなように部屋をコーディネートできる
- デメリット
- 家賃が高め(場所によれば安いところもある)
- 家具なしがほとんどのため、入居&退居時は自分で調達する必要がある
- 一人暮らしになる場合、コミュニケーションが出来ず寂しいと感じることもある
静かが好きな日本人には、このスタイルの住み方が一番おすすめですが、ドイツに来たての方などには少しレベルが高いかもしれません。一人暮らしとなると家では他人とのコミュニケーションがないため、孤独感を感じる場合もあります。
仕事をしている方は仕事でのストレスなどもあり、自分のペースで生活できるこのスタイルが一番おすすめです。
MIZUKI
5.お金を貰いながら住みたい方向け(25歳以下限定)
住み方5:オペアをする
25歳以下の方限定で、子どもの世話をすることでお金を貰え、さらに部屋を借り住まわせてもらうタイプの住み方です。語学学校代も出してくれるオペア先もあるかもしれません。
オペア用のビザ(滞在許可)もあるようですし、ネットでもオペア先を探すことができるようです。
※オペアは私はしたことがないので詳しくわかりませんので、メリットとデメリットを省かせていただきます。

6.友達と一緒に住みたい方向け
住み方6:アパート/一軒家を借りて同居する
ここでいうアパートというのはWGではなく、1部屋以上ある部屋を借りて2名以上で住むことです。もしくは、お金に余裕がある方や子連れのご家族の方は一軒家を借りるという方法もあります。
大人数で住む場合は一軒家を借りるのもありかと思います。
購入はできないけど一軒家に住みたいという方は家賃払いしてみるのもいいかもしれません。ドイツの一軒家は本当に大きいので余裕がある方はぜひ。
- メリット
- 家賃を友達同士で割れる
- 知り合い同士なのでストレスが減る
- 自由に自分たちで部屋をコーディネートできる
- デメリット
- 相方が退居した場合、全ての家賃を払う必要が出てくる
友達同士で住む場合、よっぽど仲が良く信頼できる人でないと同居が難しいところ。住む相手は選びましょう。
結婚前提で付き合っているカップルや家族にとっては1部屋以上(2名であれば2部屋は欲しい。)を借りて同居するのがベストだと思います。
まとめ
以上がドイツで可能な6パターンの住み方です。
ドイツでは様々な住み方があり、探せばもっと変わった住み方をしてる方もいるかもしれませんね。
最近では日本でもシェアハウスと言って他人と共同生活を送る施設が増えてきましたが、ドイツでは初めて会う人と一緒に住むことになるのは普通です。(WGの場合)
他人と住むと文化や環境の違いでストレスを感じやすいところが難点ですが、生活費を抑えられるし、せっかくドイツに来たのであればぜひWGを体験してみてもいいと思います。

私はこれまでにホームステイ、WG、日本人経営のゲストハウス、そして彼との同居といろんな形でドイツに住んで来ました。
それぞれにメリット・デメリットはありますが、目的に応じて住むスタイルを変えてきたので楽しみながら生活してこられたと感じています。
この記事が皆さんのお役に立てれば光栄です。
ドイツで住んでこんなことがあった!などの経験談がありましたらぜひコメント欄からお知らせ下さい♪
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