今日はDWというサイトで紹介されているドイツ語の「言い回し」の中から日本語訳付でまとめてみたいと思います。
前回の記事の続き、第2回目として今日もドイツ語のRedewendung(言い回し)を10個選んでみました!
ドイツ語レベルB2やC1になってくるとちらほらと聞く言い回し。うまく使いこなしてドイツ人をびっくりさせてあげましょう!(笑)
第1回目の記事はこちらから


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- 第2回目 Redewendung
- 1.lieber den Spatz in der Hand als die Taube auf dem Dach
- 2.eine Extrawurst bekommen
- 3.unter den Fingernägeln brennen
- 4.zwei linke Hände haben
- 5.jemandem Honig um den Bart schmieren
- 6.Leben wie Gott in Frankreich
- 7.auf Wolke sieben schweben
- 8.Da ist der Wurm drin
- 9.den Faden verlieren
- 10.mit jemandem ist nicht gut Kirschen essen
- 最後に
第2回目 Redewendung
この鳥、日本語では「雀(すずめ)」と呼びますよね。ドイツ語ではなんと言うでしょう?
答え:der Spatz
小さくて可愛いですよね~!そういえば、日本語にも「すずめ」を使った慣用表現はありますよね。「雀の涙」という言葉を一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか?
雀の涙:「量や金額が極めて少ないこと・とても満足できるものではない」という意味だそうです。
雀が小さいことから表現された言葉ですね。ドイツ語にもすずめ(der Spatz)を使った言い回しがあり、同様にすずめが小さいことから表現された言葉があります。
1番目にder Spatzを使った表現を載せていますのでぜひ参照して下さい♪
1.lieber den Spatz in der Hand als die Taube auf dem Dach
lieber den Spatz in der Hand als die Taube auf dem Dach:確実な小さい成功の方が不確実な成功より良い
ここでの小さい成功は「すずめ(der Spatz)」です。そして不確実な成功は「ハト(die Taube)」で表しています。
人間からしたらどちらも小さいですが、すずめとハトを比べた場合すずめの方が小さいですよね。
安全第一!これは成功の確実性を言っています。大きな成功よりも、小さくても確実なものの方がいいですよね。
参考:DW(lieber den Spatz in der Hand als die Taube auf dem Dach)
2.eine Extrawurst bekommen
eine Extrawurst bekommen:特別扱いされる
直訳すると、「余分にソーセージを貰う」という意味になります。
みんな平等に1本ずつソーセージを貰っている中、私だけ2本貰った場合皆さんなら何て言いますか?
「ずる~い!あの子だけ特別扱いされてる~!」
なんて、子どもの頃言いませんでしたか?ソーセージを使うなんて、ドイツならではの言い回しですよね!
因みに、jemandem eine Extrawurst braten というと「特別扱いする」という意味になります。
余分にソーセージを焼くことで、特別扱いする方になっちゃうんですね。これは面白い。
参考:DW(eine Extrawurst bekommen)
3.unter den Fingernägeln brennen
unter den Fingernägeln brennen:急を要する、さし迫った問題だ
直訳すると、「指の爪の下で燃える」となります。
いや、ありえないでしょ!ってつっこみたくなりますよねw
どうやら中世の修道士が早朝ミサの時に小さくなったロウソクを蠟で親指の爪の上に固定し、祈祷書を読むための明かりにしたそうです。でもあんまり説教が長いとロウソクが燃え尽きて爪まで焦げてしまうことから来た表現のようです。
親指の上にろうそくを付けるという発想がどうかというのは置いといて、火が指ぎりぎりまでくる切迫感は想像できますね。
参考:DW(unter den Fingernägeln brennen)
4.zwei linke Hände haben
zwei linke Hände haben:不器用だ
直訳すると「2つの左手」になります。
これは左利きの方には失礼ではありますが、右利きが多いため生まれた言い回しでもありますね。
利き手(ここでは右手)の方が文字を書く時キレイに書けたりしますよね。利き手じゃない方の手(ここでは左手)が2つであれば上手く動かせません。
左利きの方にとってはモヤッとする表現ですが、何となくイメージはつくかと思います。左利きの方、すみません。
5.jemandem Honig um den Bart schmieren
jemandem Honig um den Bart schmieren:~にお世辞を言う、ゴマをする
直訳すると、「ヒゲの回りにハチミツを塗る」となります。
この言葉も中世から来ているようで、サーカスの調教師が、熊が芸をする度にご褒美として口のまわりにハチミツを塗ってあげていたのだとかなんとか・・・。
あま~~~~い!って奴ですね。あのギャグとは全く意味が違いますがw
何にせよ、甘い物にも甘い言葉にも要注意ですね!
参考:DW(jemandem Honig um den Bart schmieren)

6.Leben wie Gott in Frankreich
Leben wie Gott in Frankreich:ぜいたくに暮らす、優雅な生活を送る
直訳すると、「フランスで神様のような生活」になります。
そのまんまですよね!フランスは高いというイメージは日本だけではないんですね!
恐らくフランスの全てではないですが、パリのような都会だと物価や家賃も高いでしょうし、そこで暮らす人達はお金持ちで優雅に暮らしているというイメージが多いから来た表現なんでしょうね。
参考:DW(Leben wie Gott in Frankreich)
7.auf Wolke sieben schweben
auf Wolke sieben schweben:恋をして(気持ちが)ふわふわしている
直訳すると、「7番目の雲の上で漂う」となります。
なぜ7番目なのかはわかりません・・・が、雲の上でふわふわした気持ちの状態って恋をしている時ですよね。
ドイツ語が少しロマンチックに聞こえる瞬間です(笑)
参考:DW(auf Wolke sieben schweben)
8.Da ist der Wurm drin
Da ist der Wurm drin:それはどこか可笑しい、まともではない、いかがわしい
直訳すると「虫(イモムシ)がいる」となります。
イモムシって何でも噛むイメージありませんか?例えば、もし何か電気ケーブルの中にイモムシがいたらケーブルを噛み千切ってしまって使えなくなってしまう・・・
イメージとしてそう覚えたらいいと思います。そもそもイモムシが入っていると普通の状態ではないですしね。
9.den Faden verlieren
den Faden verlieren:(話・考えの)筋道が分からなくなる、言いたいことをど忘れする
直訳すると、「糸を失う」です。
ここで言う糸とは、話や考え(の筋道)ことを言います。森の中で来た道を残すために糸を引いていたけれど、その糸を失ってしまったら帰り道が分かりませんね。
それと同じように、話すこと、考えていたことの筋道(=内容と言ってもいいでしょう)を忘れてしまったら次に言いたい事が分かりません。
プレゼンテーションで緊張してしまい次に言う事を忘れてしまった時に使ってみて下さい。そんな状況、来てほしくないですけどが・・・
10.mit jemandem ist nicht gut Kirschen essen
mit jemandem ist nicht gut Kirschen essen:~と争うべきではない
直訳すると、「~とチェリーを食べるのは良くない」です。
誰しも苦手な人はいるはず。この言い回しは、扱いにくい人や厳しい人に対して使います。
なぜチェリーなのかは分かりません。私がイメージするには、チェリーと聞くと双子のように2つで1つというイメージがありますよね。
その2つで1つが良くないから来ている言い回しなのかな~と勝手に想像しています。
あ~この人とはチェリーになれない・・・なんてw
参考:DW(mit jemandem ist nicht gut Kirschen essen)
最後に
第2回目の今回もDWで紹介されている言い回しの中から10選し紹介してみました!
各言い回しの一番下にある「参考:URL」から例文付きのドイツ語音声も聞くことができますので、記事にのっている日本語訳を参考にしながらドイツ語も聞いてみて下さい♪
次回、第3回目でも同じようにDWで紹介されている言い回しを中心にまとめてみたいと思います。
ドイツ語を極めれば極めるほど、面白いですよね!その国の文化も知ることができますね。
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