ドイツでの国際結婚についてパート3です。
第3回目この記事では、
- ドイツの結婚式の種類
- Standesamtでの結婚式
についてまとめてみました。
第1回目、結婚の際に必要な書類関係についての記事はこちら↓

第2回目、結婚の際に必要な書類関係についての記事はこちら↓

今回の本題に入る前に婚姻の流れをさらっとおさらい。
- 住民登録がある所のStandesamt(戸籍役場)に必要書類を確認する
- 住民登録をしているところにあるStandesamtで予約を取る
- 日本から必要書類を集める
- 書類のアポスティーユを取る
- 書類の認証翻訳
- Standesamtで各種書類の提出
- 結婚式のアポ取り
- 外人局で滞在許可の延長(滞在許可が切れそうな人のみ)
- 結婚式当日
- 外人局で配偶者ビザの申請
- 大使館で日本への婚姻報告
第3回目となる今回の記事では、婚姻の流れ⑨にあたる結婚式当日についてまとめました。
ドイツでの結婚式の種類
結婚式をどう捉えるかによって違ってくるのですが、
ドイツで結婚をする場合、Standesamt(戸籍役場)の人の前で誓いの宣言と署名をしないければなりません。
これを結婚式と捉える場合、ドイツではこれは避けては通れないものなので必須のものとなります。ドイツ語で言うと、standesamtliche Hochzeitというものです。
私個人的には、結婚式というよりは、結婚の儀式という感覚でとらえています。
多くの日本人は、結婚式というと教会や神社で挙げる式のことを思い浮かべると思います。このタイプの結婚式もドイツにもあって、教会税を払っている人であれば大抵は教会で式を挙げることが多いです。
ドイツで結婚(standesamtliche Hochzeit)するには、役場の中の一室を借りて行うか、別途有料にはなるけれどお城や歴史的建物、風車など街によってどこで結婚をするか選ぶことができます。
私はGifhornという町にある風車の中で結婚しました。有料でした。
場所によれば、同じ会場で結婚式を挙げることができますが、時間が取れず結婚式は別の場所もしくは別の日に行うという方もいらっしゃいます。
またもう一つは、Standesamtで結婚をした後、身内とTrauzeuge(結婚証言人)だけでレストランで食事会をするというパターンもあります。
私はこのパターンで、風車で結婚の儀式をした後、近くのお城の中にあるレストランを貸し切り家族、親戚、友達で食事をいただきました。
ドイツで必ず行わないといけないものがStandesamt(戸籍役場)での結婚儀式。
その後に日本のような結婚式をするかどうかはみなさん次第。
今回私の日本にいる家族がドイツに来れなかったこともあり、私達は2年後に日本で結婚式を挙げる予定をしています。
結婚当初の新鮮感はなくなっているかもしれませんが、結婚当初の気持ちを振り返ることができるし2年後までの楽しみがあり、こういうパターンもありなのではないかなと思っています。
私達のStandesamtでの結婚
私達は上記の写真にある、Gifhornという町にある結婚用風車の中で結婚しました。
天候にも恵まれ、7月中旬というのに気温も25度くらいでちょうどよかったのが幸いです。
1日ずれていたら30度越え、そして夕方には大雨が降っていました。屋外で結婚する場合には天候がいい日を願うしかありません。
私達はできるだけ小規模にしたかったのですが、それでも35人程のゲストでした。2人だけや両親だけなど、本当にコンパクトにしようと思えばできます。
私が経験した風車の中での結婚の流れを下にまとめてみました。
- 新郎新婦→Trauzeuge(結婚証言人)→家族→ゲストの順に入場
- 全員着席した後、役場の人による今日の流れを軽く説明&新郎新婦のみ署名(この時は旧姓で署名しました!)
- 役場の人の話10~15分くらい
- 起立し、誓いの宣言「Ja!」→指輪交換→キス
- 新郎新婦およびTrauzeugeの署名(この時は新しい苗字と、そのあとに「geb. 旧姓」を書きました)
- ここで一通り終了だが、風車の上の階を見学させて貰えた。
- Eheurkundeが入った本型ファイル(事前に役場で購入してたもの)を受け取り退場
簡単な流れはこんな感じでした。
退場後はゲストのみんなが花道を作ってくれており、ドイツの伝統的なハート形がかかれた布を新郎新婦が共同で切り取り、新郎が新婦を抱えハートの中をくぐるというものをしました。
私は通訳なしで行いましたが、ドイツ語が全く分からない方は通訳をつける必要があります。通訳ありの場合、役場の人の話の部分が長くなると思います。
当日まではゲストもたくさんいるし、緊張してドイツ語聞き取れるのか不安でした。
調べた結果、新郎新婦が答えるのは「Ja(はい)」という誓いの宣言の時だけだったのですが、現実は違った。。。これは担当される役場の人によって異なってくるのですが、私は出身地名を言わなければなりませんでした。
役場の人が新郎新婦の情報(名前や誕生日など)を読み上げている際、私の出身地の前で一度一息おかれ、私が発言するような流れを作られました。
ちゃんと話聞いててよかった~と後々安心。
役場の人が私のドイツ語力をこの時にも測るためなのか、とても気さくな方だったのでただの振りだったのかはわかりません。出身地が和歌山なのですが、もしかしたら日本語の地名の発音が分からないため私が発音するよう仕向けられたという可能性もありますが(笑)
幸せとは何かとか、結婚やこれからの生活についてブラ~ブラ~ブラ~と説明がありました。
担当してくれた役場の人が本当にいい人で、話してくれた内容もとてもよかったです。結婚当日までの不安が嘘のよう、当日はかなりリラックスして結婚できました。
まとめ
風車での結婚の後は近くにあるレストランに移動し、そこでお酒を交わしたりケーキ食べたり。夜はビュッフェを満喫。1人あたり75ユーロ+ドリンク代別途という豪華な食事会を経験させていただきました。
この食事会は家族とTrauzeugeだけで行うこともあれば、ゲスト全員も加わることもあります。
私達はゲスト全員だったため、食事会の後のお会計は恐ろしいことになっていました。ご支援いただいた彼のご両親には本当に感謝です。
私達のドイツでの結婚はこんな感じでした。
挙げる場所によっても雰囲気は変わってくると思うので、自分の理想に近い場所で結婚をするといいと思います。
私達のように風車で結婚するというのはドイツでもなかなかありません。ご興味ある方はぜひGifhornという町を調べてみてください。かなり小さな町です。
この記事がこれからドイツ結婚を考えている方の参考になれば幸いです。
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